【当カウンセリングルームの基本的問題解決方法】
カウンセリングには非常に多くの流派があります。ある統計によれば、戦前40ほどしかなかった流派が、1980年代には400以上に増えています。
臨床心理士でも、さまざまな流派の臨床心理士がいて統一されていません。
各流派によって、問題解決方法は大きく違っています。
しかし、問題解決方法はご相談者の方がカウンセリングルームを選択するうえで非常に重要な情報です。ですから、当カウンセリングルームの基本的問題解決方法を最初に説明いたします。
現在、カウンセリングの先進国アメリカやヨーロッパで臨床心理学というと、認知療法や認知行動療法、対人関係療法、短期療法(ブリーフセラピー)のような科学的な理論によってきちんと効果が実証されている心理学のことをいいます。
その理由は、保険の問題と関係があります。日本では国民健康保険などの健康保険制度がありますが、アメリカやヨーロッパには原則的にそういう制度はありません。保険を望む人は自分で損害保険会社と契約をしなければなりません。その損害保険会社に通院保証があって保険金が支払われます。しかし、保険会社は営利目的ですから効果がない治療には保険金を支払いません。その結果、非科学的カウンセリングはほとんど根絶されました。
ところが日本ではカウンセリングについて科学的な効果判定はなされていません。
関連情報が書かれていますので、リンクサイトの欧米では効果が認定されている心理療法と認知行動療法の精神疾患への有効性をぜひご覧ください。
このような現実をふまえて、当カウンセリングルームでは認知療法や認知行動療法、対人関係療法、短期療法(ブリーフセラピー)のような科学的な理論によってきちんと効果が実証されている心理学に基づいてカウンセリングをおこなっています。
◆認知療法・認知行動療法とは?
認知療法とは、人間の感情や行動が認知と深く関係しているので、その認知を変化させることによって感情や行動の改善をする心理療法です。
認知とは外界のできごとを見たり聞いたりして、これに意味づけをすることです。
たとえば、むこうから人が歩いてきて自分を見て、フッと目をそらしたとします。
Aさんは「私のことを嫌いだから、軽蔑して目をそらしたんだ」と意味づけをしました。
Bさんは「私のことを好きだから、はずかしくて目をそらしたんだ」と意味づけをしました。
Cさんは「たまたまむこうにその人の友達が見えたんだ」と意味づけをしました。
その結果として、その人がほんとうはなぜ目をそらしたのかとは関係なく、勝手な意味づけに基づいて、私達は行動します。
外界→知覚(ただ見たり聞いたりする段階)→認知(意味づけ)→感情・行動→外界
認知療法では、認知に注目します。
認知の働きを治療的に利用して、ゆがんだ認知を修正していきながら問題となっている感情や行動を改善していき問題を解決します。
具体的には、ほとんど自動化していて自分でも気付きにくい頭に浮かぶ考え(自動思考といいます)のパターンに注目し、そのゆがみに気付いて、ゆがみのない考えのパターンをつくるということを繰り返しおこなっていきます。
認知の修正を重視するのが認知療法、行動の修正を重視するのが認知行動療法と言う人達もいますが、現在では、中身はほとんど同じになっています。
◆対人関係療法とは?
対人関係療法とは、重要な他者との現在の関係に焦点を当てておこなう心理療法をいいます。
また、単に焦点を当てるのではなく、そこで問題になっていることを次の4つのテーマのうちの一つに分類し、それぞれの戦略にしたがっておこないます。
・大切な人を失ったとき
・重要な他者との間で、期待のずれなどが問題になっているとき
・自分の役割の変化にうまく適応できないとき
・親しい人間関係をつくれない、あるいは維持できないとき
重要な他者とは、親・配偶者・恋人・親友などその人に何かがあったら自分の情緒に
最も大きな影響を与える相手をいいます。
◆短期療法(ブリーフセラピー)とは?
何が問題を維持させているかに焦点を合わせ、相互作用の悪循環を断ち切ることができるように相談者に助言や提案をする心理療法です。
代表的なものは、解決志向アプローチの心理療法です。
多様な質問法を用いることで、解決のための相談者の資質や能力を引き出していくこと
ができる具体的な方法を助言や提案するという実践的な治療法です。
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